「なんとなく古い気がするから」——ホームページのリニューアルを検討する理由として、実はこれが一番多い動機です。もちろん見た目の古さも大事な判断材料ですが、リニューアルには数十万円単位の費用がかかります。決める前に、もう一つだけ確認してほしいことがあります。それは「今のサイトが、実際にはどれくらい役に立っているか」という数字です。
この記事では、リニューアルを検討している長野県内の事業者の方に向けて、専門知識がなくても読める「今のサイトの数字」の確認方法と、その数字をどう判断材料にすればよいかを解説します。

結論:見た目の印象だけで決めると、直すべきでない部分まで作り直すことになる
先に結論をお伝えします。リニューアル前に数字を確認する一番の理由は、「壊れていない部分まで壊さない」ためです。たとえば、問い合わせが来ているページ・検索で上位に出ているページは、デザインが古くても集客の実績がある「資産」です。見た目だけを基準に全面作り直しを決めてしまうと、この資産を無自覚に手放してしまうことがあります。
逆に、数字を見て初めて「実はほとんど見られていないページに一番力を入れていた」と分かるケースもあります。どちらの場合も、判断材料は感覚ではなく数字です。
まず確認したい5つの数字
専門的な分析は不要です。まずは次の5つだけ押さえておけば、リニューアルの方針を考える材料としては十分です。Googleアナリティクス(GA4)を導入済みであれば、管理画面から確認できます。
| 確認する数字 | 分かること | 見るポイント |
|---|---|---|
| ユーザー数・セッション数 | どれくらいの人が訪れているか | 月ごとの推移。増減より「横ばいが何年続いているか」に注目 |
| 人気ページ(閲覧数の多いページ) | どのページが読まれているか | トップページ以外で上位に来ているページは要チェック |
| 流入経路(自然検索・直接・SNS等) | 訪問者がどこから来ているか | 「自然検索」の割合が高いページは検索エンジンの評価資産 |
| エンゲージメント率・平均滞在時間 | ページの内容がちゃんと読まれているか | 極端に短い(数秒)ページは内容かデザインに課題がある可能性 |
| 問い合わせ・電話などの件数 | 実際の成果につながっているか | フォーム送信数や、可能であれば電話問い合わせのきっかけも記録 |
特に重要なのは「人気ページ」と「問い合わせ件数」です。この2つを見ずにリニューアルすると、実は集客の入り口になっていたページの構成を丸ごと変えてしまい、公開後にかえって問い合わせが減る、という失敗が起こりえます。

GA4を導入していない場合はどうするか
長野県内の中小事業者様のサイトを拝見していると、GA4が未導入、あるいは導入したまま一度も見ていないケースは珍しくありません。その場合でも、次の方法で代わりになる情報を集められます。
- Googleサーチコンソール:無料で登録でき、「どんな検索キーワードで、何回表示され、何回クリックされたか」が分かります。GA4より導入の手間が少なく、リニューアル前の確認には特におすすめです。
- 問い合わせ記録の振り返り:過去1年分の問い合わせメール・電話を振り返り、「サイトのどのページを見て連絡してきたか」を聞いていれば、そこに手がかりがあります。
- 制作会社・サーバー会社への確認:契約しているレンタルサーバーによっては、簡易的なアクセス解析機能が管理画面に付いている場合があります。
いずれも未導入・未確認の場合は、無理に自分で調べようとせず、まずはそのままの状態でご相談いただいて構いません。現状把握そのものを、リニューアル前の作業として一緒に行うことも可能です。
数字をどう判断すればいいか(業種・規模による違いに注意)
「月に何人来ていれば十分か」という問いに、業種を問わない正解はありません。地域密着のサービス業と、全国発送のネットショップでは、必要な訪問数の桁が違うためです。目安として、次のような視点で数字を眺めてみてください。
| 状態 | 考えられる要因 | リニューアルで見直す優先度 |
|---|---|---|
| アクセスはあるが問い合わせが少ない | ページの内容・導線・信頼材料(実績・料金の見せ方)に課題 | 高(構成・原稿の見直しが有効) |
| アクセス自体が少ない | 検索での見つけやすさ(SEO)や情報発信の頻度に課題 | 中(デザインより先に打ち手を検討) |
| 特定ページだけ極端に人気 | そのページのテーマに強いニーズがある | 要注意(構成変更時に扱いを慎重に) |
| 会社名検索がほとんど | 既存客・紹介経由が中心。新規開拓ができていない | 中(新規向けの入り口ページ強化を検討) |
この表の数値的な基準は一般的な傾向に基づく目安であり、業種や地域によって当てはまらない場合があります。断定的な判断が難しいときほど、第三者に一度見てもらうことをおすすめします。

リニューアル前チェックリスト
ここまでの内容を、発注前に確認する5つの項目としてまとめました。
- 過去1年のユーザー数・セッション数の推移を確認したか
- アクセスが多いページ・少ないページを把握しているか
- どこからの流入が多いか(自然検索・直接・SNS等)を確認したか
- 問い合わせにつながっているページ・きっかけを把握しているか
- 制作会社に、今のデータを見せた上で提案をもらっているか
5つのうち3つ以上が「いいえ」であれば、リニューアルの相談と合わせて、まず現状把握から始めることをおすすめします。デザインの好み・流行りの話だけで打ち合わせが進んでしまう制作会社よりも、現状のデータを踏まえて提案してくれる制作会社を選んだほうが、リニューアル後の成果につながりやすくなります。
ITSUKAでは、現状の数字を一緒に確認するところから始めます
ITSUKAでは、リニューアルのご相談をいただいた際、可能な範囲で今のサイトの状態を一緒に確認するところから始めています。GA4やサーチコンソールが導入済みであれば拝見しますし、未導入であれば「今の時点でどこまで分かるか」を洗い出すお手伝いもします。デザインを一新する前に、まず何を変えるべきかの土台を揃えるためです。
取材主導で原稿・撮影までを一貫して行っているのも、見た目だけでなく「何を、誰に、どう伝えるか」という中身から作り直すことを大切にしているためです。料金の内訳は料金ページで公開しています。
まとめ:リニューアルは「今の数字」を確認してから判断する
ホームページのリニューアルを検討するとき、見た目の古さは大事なきっかけですが、判断材料としては十分ではありません。ユーザー数・人気ページ・流入経路・エンゲージメント率・問い合わせ件数という5つの数字を確認するだけで、「何を残し、何を変えるべきか」の方針がぐっと具体的になります。GA4が未導入でも、サーチコンソールや問い合わせ記録の振り返りから、代わりの手がかりを得ることができます。
「自分で数字を見ても、良いのか悪いのか判断がつかない」という場合は、そのままの状態でご相談ください。URLをお送りいただければ、まず無料で現状を診断・ご報告します。初回のご相談は無料、60分程度です。
