「リニューアルしたのに、何も変わらなかった」——制作会社に発注する前に、この言葉だけは避けたいはずです。デザインを新しくするだけなら、実はそう難しくありません。難しいのは、公開してから「問い合わせが増えた」「更新が続けられている」と言える状態にすることです。
この記事では、ホームページリニューアルでよくある失敗パターンと、発注前に確認しておくべきチェックリストを、具体的な質問文の形でまとめました。今まさに制作会社を比較検討している方は、契約前にこのままお使いください。
なぜ「リニューアルしたのに変わらない」が起きるのか
リニューアルの失敗は、たいてい公開後に発覚します。しかしその原因は、公開前——つまり発注の時点で、すでに種がまかれていることがほとんどです。代表的な3つのパターンを見てみましょう。
パターン1:見た目は新しくなったが、問い合わせは増えない
「今のサイトが古いから」という理由だけでリニューアルを発注すると、できあがるのはデザインが新しいだけのサイトです。デザインが古いことと、問い合わせが来ないことは、原因が同じとは限りません。本当の原因が「伝えている内容」や「導線」にある場合、見た目をいくら変えても数字は動きません。
パターン2:制作会社に丸投げしたら、思っていたのと違うものができた
「お任せします」は聞こえのよい発注方法ですが、任せた先が「デザインの引き出し」しか持っていない会社だと、会社の強みや歴史がヒアリングされないまま、テンプレートに文字を流し込んだだけのサイトが仕上がってきます。修正を依頼しても、追加費用がかさむだけということも珍しくありません。
パターン3:公開後、自分たちで更新できず放置される
お知らせや実績を追加したくても、更新のたびに制作会社への依頼と追加費用が必要な作りになっていると、更新が止まります。更新が止まったサイトは、リニューアルした瞬間から情報が古くなっていく一方です。
この3つに共通しているのは、いずれも「契約してから」ではなく「契約する前」に防げたという点です。次の章で、発注前に確認すべき項目を具体的に見ていきます。
発注前に確認したい8つのチェックリスト
以下は、見積もりを比較したり、契約書にサインしたりする前に、社内で(あるいは制作会社への質問として)確認しておきたい項目です。
- ①目的とゴールが言葉になっているか——「新しくしたい」ではなく、「問い合わせを増やしたい」「採用に使いたい」「取引先に信頼してもらいたい」など、何を達成したいリニューアルなのかが明確か。
- ②今のサイトの何が悪いのか、原因の診断を受けたか——デザインの古さだけでなく、伝えている内容・導線・表示速度など、複数の観点から現状を見てもらえたか。
- ③料金の内訳に「取材」「撮影」「原稿執筆」が含まれているか——デザインとコーディングの費用しか書かれていない見積もりは、原稿や写真が「別料金」「自前でご用意ください」になっている可能性があります。
- ④複数社の見積もりを、同じ条件で比較できているか——ページ数・撮影日数・修正回数の条件がバラバラのまま金額だけを比べると、正しい比較になりません。
- ⑤著作権とデータの帰属を確認したか——完成したデザインデータやソースコードが、契約終了後に自社の所有物になるのか、それとも制作会社に残るのか。将来、別の会社に運用を引き継ぐ可能性があるなら特に重要です。
- ⑥既存のドメイン・URL・検索順位を引き継ぐ計画があるか——リニューアルでURLの構造が変わると、それまで積み上げてきた検索順位が下がることがあります。旧URLから新URLへの転送(リダイレクト)を設計してもらえるか、事前に確認しておきましょう。
- ⑦公開後、自分たちで更新できる仕組みになっているか——お知らせや実績の追加を、追加費用なしで自社更新できるのか。それとも更新のたびに依頼が必要なのか。
- ⑧契約・支払いのタイミングと、公開後のサポート範囲が明記されているか——契約は提案を見てからなのか、契約と同時に着手金が発生するのか。公開後の不具合対応やサポート期間はどこまでかも、契約前に書面で確認しておきたい項目です。

特に見落としやすい3つのポイント
8項目のうち、実際の相談で見落とされがちなものを3つ、もう少し詳しく解説します。
「安さ」だけで選ぶと、あとから見えないコストが発生しやすい
見積もりの総額だけを比べて安い方を選んだ結果、「写真は自分で用意してください」「原稿は御社で書いてください」という条件だったと、契約後に気づくケースがあります。取材・撮影・原稿執筆がどこまで料金に含まれているかは、金額と同じくらい重要な比較ポイントです。
SEO評価の引き継ぎは、後から取り戻すのが難しい
URLの変更や旧ページの削除は、検索エンジンからの評価を一度リセットしてしまうことがあります。リダイレクト設計は地味な作業ですが、公開後に「前より検索に出てこなくなった」と気づいてからでは、回復に時間がかかります。
「丸投げできる」と「何も決めなくていい」は違う
取材や撮影を含めて任せられる制作会社であっても、「何のためにリニューアルするのか」という目的だけは、発注する側が言葉にしておく必要があります。目的がはっきりしているほど、制作会社からの提案の精度も上がります。

制作会社にそのまま聞ける質問リスト
打ち合わせの場で、次の質問をそのまま使ってみてください。答えに詰まる制作会社より、即答できる制作会社のほうが、契約後のトラブルは少ない傾向にあります。
- 「取材・撮影・原稿執筆は、この金額に含まれていますか?」
- 「デザインデータやソースコードは、契約終了後に弊社の所有になりますか?」
- 「今のURLや検索順位を引き継ぐための、リダイレクトの設計はしていただけますか?」
- 「公開後、お知らせや実績の追加は自分たちでできますか?追加費用はかかりますか?」
- 「契約はいつ、提案のどの段階で発生しますか?」
- 「公開後のサポート期間と、対応してもらえる範囲を教えてください」

ちなみに、私たちはこう答えます
当社の場合、取材・撮影・原稿執筆はすべて料金に含まれており、あとから「それは別料金です」とお伝えすることはありません。ご相談から公開まで標準で2〜3ヶ月、契約は無料の診断・構成案・お見積書・スケジュール表をご覧いただいたあとです。リニューアルの実例では、長野市の建設会社様(8ページ・取材2回・撮影1日)で合計72万円というケースもあります。
ページ数や撮影日数によって金額は変わりますが、どのプランが御社に合うか分からない状態でも構いません。まずは無料相談で、今のサイトの何が課題なのかを一緒に整理するところから始められます。
発注前の最後の一歩、無料相談で確認しませんか
この記事のチェックリストを片手に、今検討中の制作会社に質問してみるだけでも構いません。もし「今のサイトの何が悪いのか、自分たちでは判断がつかない」という段階でしたら、無料診断からお手伝いできます。
