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FIELD-NOTES / 制作の現場から

取材型ホームページ制作の裏側——なぜ一次情報にこだわるのか、実際の制作プロセス

2026.09.12 読了 約1分
取材型ホームページ制作の裏側——なぜ一次情報にこだわるのか、実際の制作プロセス

私たちITSUKAのやり方は、ひとつだけです。デザインの前に、取材をする。これまでのブログでは、依頼してくださる企業様の側から見た「取材で見つかるコンテンツの作り方」をご紹介してきました。この記事では逆に、作り手である私たち自身が、なぜそこまで取材にこだわるのか、実際にどんな手順で1本のホームページを作っているのかを、はじめて正面からお話しします。

なぜ、デザインの前に取材をするのか

ホームページ制作の多くは、デザインやテンプレート選びから始まります。しかし私たちは順番を逆にしています。まず2〜3時間、経営者やスタッフの方に話を聞く。デザインはその後です。

理由は単純で、言葉も写真も、外から借りてきたものでは会社の実態と一致しないからです。もっともらしい業界用語で埋めた原稿、どこかで見たようなストックフォト、生成AIに丸投げして作った当たり障りのない文章——これらは早く安く仕上がりますが、読んだ人の記憶には残りません。すでにあるものの寄せ集めだからです。

一方、取材で聞いた本人の言葉や、現場で撮った実際の写真は、その会社にしか存在しません。私たちはこれを「一次情報」と呼び、原稿と写真の土台に据えています。会社案内ページで掲げている「原稿を、投げません」「写真は、現場で撮ります」という約束は、この考え方をそのまま言葉にしたものです。

一般的に早い方法ITSUKAが選んでいる方法
テンプレート文章・当たり障りのない一般論取材で聞いた、本人にしか言えない言葉
ストックフォト・イメージ写真現場に伺い、実際の人と場所を撮影
「強みを教えてください」の一問だけで済ませる創業の経緯や断ってきた仕事まで、2〜3時間かけて掘り下げる

正直にお伝えすると、原稿の下書きや実装の一部には、生成AIも使っています。そこで圧縮できた工数は、そのまま料金に反映しています。ただし、取材そのもの・現場での撮影・最後の仕上げの編集は、必ず人の手で行うと決めています。ここを省くと、一次情報という土台そのものが崩れてしまうからです。

実際の制作プロセス——取材から公開までの5ステップ

思想だけをお伝えしても、実際に何をしているのかが分からなければ意味がありません。ご相談から公開まで、私たちが実際にたどっている5つのステップをそのままご紹介します。

工程期間の目安私たちが行うこと
01 ご相談・無料診断1〜2週間現状とご予算を伺い、診断レポート・構成案・お見積書・スケジュール表を無料でご提示
02 取材2〜3週間創業の話、断ってきた仕事、お客様に言われて嬉しかった一言を、2〜3時間×2回でお聞きする
03 構成・原稿2〜3週間取材内容をもとに、どのページに何を載せるかを決め、全ページの原稿を私たちが執筆
04 撮影・デザイン・実装3〜4週間現場と人を撮影し、言葉と写真が揃ってからデザイン・実装に着手
05 公開・運用プランによる公開前に全ページを一緒に確認し、更新の仕方をレクチャーしたうえで公開

ご覧のとおり、御社にご用意いただく原稿や資料はありません。取材でお話しいただいたことが、そのまま原稿の材料になります。工程ごとの所要時間や、取材回数の異なる3つのプランの詳細は、制作の流れと料金ページでそれぞれ公開しています。

相談から取材、構成・原稿、完成サイトへとつながる制作プロセスのイラスト

取材で見えてくるもの——実例2つ

取材が生むのは「載せる文章」だけではありません。時には、制作の方向性そのものを変えることもあります。実際にあった2つの例をご紹介します。

みやま農園様——「品質」だけでなく「姿勢」が軸になった

長野県高山村のぶどう農園、みやま農園様の制作では、畑と作業場を見せていただくところから取材が始まりました。話を伺ってはじめて見えてきたのは、商品そのものの品質だけでなく、旬の時期を大切にしながら一つひとつ丁寧に育てているという、生産者としての姿勢でした。この「姿勢」をサイト全体の軸として組み立て直しています。

餅・和菓子処おおば様——「作らない」という判断が生まれた

餅・和菓子処おおば様のリニューアルでは、当初オンライン販売できるECサイト化も選択肢にありました。しかし取材で分かったのは、これまでの営業で築いてきた常連のお客様との電話注文というつながりこそが、お店の強みだということでした。そこで私たちは、EC機能を追加するのではなく、電話注文という仕組みを残したまま、商品写真と情報を充実させる方向を選びました。「何を残し、何を変えるか」を見極めたのも、取材があったからです。

農園の姿勢を聞き取る場面と、和菓子店の電話注文を残す判断を表したイラスト

「載せることがない」というお悩みとの関係

「うちのホームページには載せることがない」というお悩みに、取材でどう応えるかは、以前の記事「ホームページに載せることがない」は本当か——取材で見つかるコンテンツの作り方で具体的にご紹介しました。あちらは、依頼してくださる企業様の中に眠っている素材を、どう見つけ出すかという視点で書いています。

この記事は、その裏側にある私たちITSUKA自身の考え方と手順を明かすものです。「載せることがない」と感じてしまう理由も、それをどう引き出すかも、結局は同じひとつの答えに行き着きます。それは、当事者ではない第三者が、時間をかけて話を聞くということです。私たちが毎回2〜3時間の取材を、しかも複数回重ねているのは、この作業を省いてしまうと、一次情報という土台そのものが失われてしまうと考えているからです。

まとめ:時間をかけて聞くことが、いちばんの近道

デザインより先に、取材をする。手間のかかるやり方に見えるかもしれませんが、私たちはこれがいちばんの近道だと考えています。借りものの言葉や写真では届かない相手にも、本人の言葉と実際の現場の姿は届くからです。

「うちの場合、何が出てくるのか分からない」という段階でのご相談も歓迎しています。初回のご相談は無料、60分程度です。

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