ホームページ制作を依頼する際、複数の制作会社から見積もりを取る「相見積もり」は、費用相場を把握するための基本の一手です。しかし、いざ実践しようとすると「何社に頼めばいいのか」「依頼文には何を書けばよいのか」など、取り方そのもので迷う方は少なくありません。本記事では、届いた見積書の読み方ではなく、依頼前の「取り方」に絞って進め方のポイントを解説します。
なぜホームページ制作は相見積もりが必要なのか
相場が分かりにくい業界特有の事情
ホームページ制作の費用は、ページ数やデザインの作り込み、機能の有無によって大きく変動します。同じ「コーポレートサイト制作」という依頼内容でも、会社によって想定する作業範囲や工数が異なるため、1社の見積もりだけでは金額が適正かどうかを判断しにくいのが実情です。
1社だけだと「言い値」になりやすいリスク
比較対象がない状態で見積もりを受け取ると、提示された金額をそのまま受け入れるしかなくなります。複数社から見積もりを取ることで、費用だけでなく提案内容や対応スピードの違いも見えてきて、依頼先を選ぶ判断材料が増えます。
相見積もりは何社に依頼すべきか

目安は3社
一般的には3社程度が比較しやすいとされています。2社では判断材料が少なく、4社以上になると比較・やり取りの手間が増え、検討が長引きやすくなります。
依頼しすぎ・少なすぎのデメリット
依頼社数が少なすぎると相場感がつかみにくく、多すぎると各社とのやり取りに時間を取られ、結果的に検討期間が延びてしまいます。自社の検討にかけられる時間も踏まえて、社数を決めることをおすすめします。
失敗しない相見積もりの取り方 5ステップ

ステップ1:要件を整理する
依頼前に、ページ数の目安、サイトの目的(集客・採用・ブランディングなど)、希望する公開時期を簡単にまとめておきます。要件が曖昧なまま依頼すると、各社が前提を変えて見積もりを出してしまい、比較ができなくなります。
ステップ2:全社に同じ条件で依頼する
比較の前提を揃えるため、要件は全社に同じ内容で伝えます。会社ごとに伝える情報が違うと、見積もり金額の差が「条件の違い」なのか「会社の違い」なのか分からなくなってしまいます。
ステップ3:依頼文に入れるべき項目
依頼文には、目的、ページ数の目安、必要な機能(お問い合わせフォーム・多言語対応など)、参考にしたいサイトの例、予算感、希望納期を盛り込みます。
ステップ4:回答期限を設ける
「◯月◯日までにご回答いただけますと幸いです」と一言添えるだけで、各社からの回答が揃うタイミングが近くなり、比較しやすくなります。
ステップ5:やり取りは書面(メール)に残す
電話や対面でのやり取りだけで済ませず、要件や回答は必ずメールなど書面に残しておきましょう。後から「言った・言わない」のトラブルを防げます。
そのまま使える!相見積もり依頼文の例文テンプレート
依頼メールの例文
以下は依頼文の一例です。自社の状況に合わせて調整してください。

件名:ホームページ制作のお見積もりのご相談
◯◯株式会社の△△と申します。
このたびコーポレートサイトのリニューアルを検討しており、お見積もりをお願いしたくご連絡いたしました。・目的:新規採用の強化
・ページ数の目安:10ページ程度
・必要な機能:お問い合わせフォーム、ブログ機能
・参考サイト:(URLを記載)
・予算感:◯◯万円程度
・希望納期:◯月末お手数ですが、◯月◯日までにお見積もりをいただけますと幸いです。
なお、他社にも同様のご相談をしております。
記載必須6項目チェックリスト
- 目的(何のためのサイトか)
- ページ数の目安
- 必要な機能
- 参考にしたいサイト
- 予算感
- 希望納期
相見積もりを取るときのマナーと注意点
相見積もりであることを事前に伝えるべきか
必須ではありませんが、伝えておくと制作会社側も競合を意識した提案がしやすくなり、双方にとって誠実なやり取りになります。前述の例文のように、一言添える形で問題ありません。
他社の金額を交渉材料にするのはNGか
「他社は◯◯円だった」と具体的な金額を出して値下げを迫るような交渉は、信頼関係を損ないやすく、避けたほうが無難です。金額よりも提案内容や対応の質で比較する姿勢のほうが、結果的に良いパートナー選びにつながります。
依頼しなかった会社への断りメール例文
検討の結果、依頼しないと決めた会社にも一言連絡を入れると印象が良くなります。
このたびは、お見積もりをいただきありがとうございました。
社内で検討を重ねました結果、今回は他社にお願いすることとなりました。
ご丁寧にご対応いただき、誠にありがとうございました。
見積もりが揃ったら、次は「内訳」を確認する
複数社からの見積もりが揃ったら、次は金額の内訳を見て、安すぎたり高すぎたりしないかを確認する段階に進みます。本記事は依頼前の「取り方」に特化しているため、届いた見積書の金額の妥当性については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
ホームページ制作の見積書、どこを見れば「安すぎ・高すぎ」が分かる?
まとめ
相見積もりは、ただ複数社に声をかければよいというものではありません。同じ条件を揃えて依頼し、期限を決め、やり取りを書面に残すという「取り方」の工夫次第で、比較のしやすさも依頼先選びの精度も変わってきます。今回紹介した5ステップと依頼文テンプレートを参考に、まずは要件を整理するところから始めてみてください。進め方に迷うことがあれば、ホームページ制作会社に直接相談してみるのも一つの方法です。ITSUKA WEBでも、依頼前のご相談を承っています。
