「BASEなら無料で始められるらしい」「Shopifyってよく聞くけど、結局いくらかかるの?」——ネットショップを検討し始めると、まずこの疑問にぶつかります。
無料プランを見て「これなら自分でできそう」と思う一方、運用まで考えると「本当にこれだけで大丈夫なのか」という不安も出てくるはずです。この記事では、自作(BASE/STORES/Shopify)の費用と、制作会社に外注した場合の費用相場を、長野県内の中小事業者・個人事業主の方に向けて具体的に比較します。読み終える頃には、自分にはどちらが向いているか判断できるはずです。

結論:自作は「実質0円〜」、外注は「15万円〜150万円」が目安
先に結論からお伝えします。BASE・STORES・Shopifyのようなサービスを使った自作は、初期費用0円、月額0円〜のプランで開設自体は可能です。一方、制作会社に依頼する場合は、15万円〜150万円程度が相場になります。
- 自作(BASE/STORES/Shopify):初期費用0円、月額0円〜数千円。ただし決済手数料が売上の3〜5%台かかり、商品撮影・説明文・受注対応はすべて自分で行う必要があります。
- ASPカスタマイズ・テーマ調整の依頼:15万円〜40万円程度。既存プラットフォームの見た目を整え、商品登録を代行してもらう形です。
- 制作会社によるオリジナル構築:50万円〜150万円程度。デザイン・撮影・原稿執筆まで任せられる分、費用は上がります。
「結局どちらが得なのか」は、月商や商品点数、写真・文章にどれだけ時間を割けるかによって変わります。まずは自作3サービスの費用を具体的に見ていきましょう。
BASE・STORES・Shopify 料金比較(2026年8月時点)
3サービスとも「無料で始められる」プランがありますが、決済手数料や上位プランへの切り替え条件に違いがあります。以下は2026年8月時点の公式サイト掲載情報をもとにした目安です。
| サービス | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| BASE | 0円 | 0円〜(上位プランは16,580円〜/月) | 3.6%+40円+サービス利用料3%(上位プランは2.9%・利用料0円) | 個人・小規模向け。売れるまで固定費ゼロ |
| STORES | 0円 | 0円〜(上位プランは3,300円〜/月) | 5.5%(上位プランは3.6%) | 予約・POSなど他サービスとの連携に強み |
| Shopify | 0円 | 3,650円〜/月(年払い) | 3.55%〜(上位プランほど下がる) | 拡張アプリが豊富。海外販売・越境ECにも対応 |
決済手数料や月額プランの条件は各社とも改定が頻繁にあります。この表はあくまで2026年8月時点の目安としてご覧いただき、契約前には必ず各社の公式サイトで最新の料率をご確認ください。
ここで見落としがちなのが、「月額0円」の裏側にある決済手数料の差です。たとえば月商30万円をすべてクレジットカード決済で売り上げた場合、BASEスタンダードプラン(3.6%+サービス利用料3%)とSTORESスタンダードプラン(3.6%)では、月あたり1万円以上の差が出ることもあります。月商が伸びてきたタイミングで、上位プランへの切り替えを検討する価値はあります。
自作で見落としがちな「隠れコスト」
月額費用や決済手数料は分かりやすい数字ですが、自作でもう一つ見落とされがちなのが、お金ではなく「時間」でかかるコストです。
- 商品撮影:実物を触れないネットショップでは、写真がそのまま売上を左右します。自分で撮る場合、照明・背景・複数カットの用意に想像以上の時間がかかります。
- 商品説明文の執筆:商品点数が多いほど、1点ずつの説明文作成に時間を取られます。書き慣れていないと、どこまで書けば伝わるか判断にも迷います。
- 更新・受注対応の手間:在庫の反映、注文確認、問い合わせ対応は、開設後も継続して発生します。本業の合間にどこまで回せるかは、開設前に想定しておく必要があります。

「開設はできたが、更新が止まってしまった」というのは、ネットショップでよくある失敗パターンです。費用だけでなく、この手間を誰がどれだけ担えるかも、自作か外注かを判断する大事な材料になります。
制作会社に依頼した場合の費用相場
制作会社に依頼する場合、費用はどこまでの作業を任せるかで大きく変わります。おおよその目安は次の通りです。
| 依頼内容 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| ASPカスタマイズ(BASE/STORES/Shopifyのテーマ調整・商品登録代行) | 15万円〜40万円 | 短期間で開設可能。デザインの自由度は限定的 |
| Shopifyでのオリジナルデザイン構築 | 50万円〜150万円 | ブランドに合わせた自由設計。機能拡張もしやすい |
| フルスクラッチ・大規模ECサイト | 150万円〜 | 独自の在庫・会員システムなど、本格運用向け |
ここでも、ホームページ制作費用の記事で解説した内容と同じ注意点があります。商品撮影と説明文ライティングが基本料金に含まれるか、オプション扱いになるかで、同じ「30万円」の見積もりでも実質的な総額は変わります。見積書を比較する際に確認したいポイントは、見積書の見方の記事もあわせてご覧ください。
ITSUKAのネットショップ構築——含まれているもの
当社の考え方も正直にお伝えします。ITSUKAのネットショップ構築プランは、商品撮影30点まで・商品説明文の執筆を標準で含めた金額を、あとから追加請求をしない前提で提示しています。
| プラン | 金額(税別) | ページ数 | 撮影 | 原稿執筆 |
|---|---|---|---|---|
| ネットショップ | 80万円〜 | 5〜8ページ+商品ページ | 1日+商品撮影30点まで | 全ページ+商品説明文 |
実例として、長野市の食品加工会社様(直売と催事だけでやってきたが、ネットでも売りたいというご相談)では、サイト制作(6ページ)40万円、ネットショップ構築25万円、取材・原稿10万円、商品撮影18万円、現場撮影7万円で、合計100万円というお見積もりになりました。プラットフォームはご相談内容に応じてBASE・STORES・Shopifyのいずれかから、御社の規模や将来の拡張性に合うものをご提案します。詳しい内容は料金ページでもご覧いただけます。
自作と外注、どちらを選ぶべきか
費用だけで決めず、次の観点もあわせて考えることをおすすめします。
- 商品点数が少なく、本業の合間に更新できる場合は、自作から始めて様子を見るのも合理的な選択です。
- 商品点数が多い、または写真・文章に自信がない場合は、撮影・原稿込みで依頼したほうが、公開後の成果につながりやすくなります。
- 本業が忙しく、更新や受注対応に手が回らない場合は、開設後の運用まで見据えて、最初から任せられる範囲を決めておくと安心です。

まとめ:まずは自社の商品点数と時間で判断を
ネットショップの開設費用は、自作(BASE/STORES/Shopify)なら実質0円〜、制作会社への外注なら15万円〜150万円程度が目安です。ただし、決済手数料や撮影・原稿の扱いによって、実質的な費用感は大きく変わります。金額だけでなく、誰が撮影・執筆・更新を担うのかまで含めて比較することをおすすめします。
「商品はあるが、何から始めればいいか分からない」というご相談を、私たちは一番多くいただきます。プラットフォームの選び方も含めてお答えしますので、まずは今の状況をお聞かせください。初回のご相談は無料、60分程度です。
